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糖酸比

食味に関しては、十人十色と言えそうです。
少なくともメロンやマンゴーに糖度は有っても酸味はあり得ない。一方でイチゴやぶどうやりんごには、程度の差ということで有って当たり前ですが、一般的には低いほうが良い様です。柑橘で云えば、酸味を良しとする方は概ね小生のような年配の方々に多いとも云えます。最近では、甘さを好まれる方々が増えてきている流れがあります。

 

この度、ユーザー様から寄せられる食味の感想を真摯に受け止めた時、機器による指標というものの必要性を真剣に考えるようになりました。

食味には各人それぞれの想いや感想があり、百人全員が同じということでは無いということからです。極端な話、超激辛に強い方がおられるとか、酸味に過敏な方が多いという事とか、甘さこそが一番といったふうに様々です。

つまり、一人ひとりの食味感想が絶対的指標とはならない、という考えからの出発でした。

そして漸くにしてそういう機器の有る所にたどり着き、早速購入して計ってみました。

糖度が16.2度の酸度は0.98%度の時、糖酸比は16.43となります。一般的なレモンは、糖度10度に酸度4.5度で糖酸比は2.22となります。低い数値ほど、酸っぱいということになります。

今回の経験は、糖度13.5度で酸度が0.6度の時、糖酸比は22.5でした。それを食した時、酸味は殆ど感じなくむしろ甘いと感じました。ミカンに関して言えば、酸度が低いほど(糖度計数値が低くても)甘く感じる! ことを実体験しました。

 忌憚のないご指摘を下さったお客様には、心から感謝申し上げます。大きな宿題を頂いたわけです。気づきはありましたので、それにチャレンジしてみようと決意しました。果たして来年、その宿題を見事解決できるかどうかが肝となります。

因みに他の果物である、ぶどうは16~17。りんごは30。イチゴは30~40 が糖酸比の目安だそうです。